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出るには.

LA2028に出る枠は、男女合わせて120人ぶんしかありません。そこに至る道を、公式発表だけで組み立てました。

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【LA28ガイド】2026.08.17 公開|FLAG START編集部

3行でわかる

  1. LA2028の出場枠は男女各6チーム・1チーム10人、計120人
  2. 日本が出るには:2027年大陸選手権で上位2 → 2028年最終予選で上位3
  3. 日本代表になる入り口は3つ:他競技からの転向、クラブで結果を出す、育成年代(17U・15U)
この記事でわかること
① LA2028の出場枠は何人ぶんあるのか
② 日本代表として出るための、3つの入り口
③ 日本が出場権を取るまでの道筋(2027→2028)
④ いつ何があるのか

「オリンピックに出るには」には、2つの意味があります。ひとつは自分が日本代表選手になること。もうひとつは日本が出場権を取ること。両方そろって初めて、LA2028のコートに立てます。

この記事では、両方を分けて整理します。

まず、枠は120人ぶんしかない

出場国男女各6か国(計12チーム)
1チームの人数10人(コート上は5人)
出場選手の総数120人(男女合わせて)

つまり日本が男女とも出場できたとしても、日本から出られるのは最大20人。かなり狭い門です。一方で、この競技の国内競技人口は約3,000人(笹川スポーツ財団)。他の五輪競技と比べれば、母数に対する枠はむしろ広いとも言えます。

日本代表になる:3つの入り口

① 他競技から転向する(クロスオーバーアスリート)

これが今のフラッグフットボールで最も特徴的な入り口です。

日本アメリカンフットボール協会(JAFA)は2026年3月28日、富士通スタジアム川崎で女子日本代表の公開トライアウトを実施しました。名称は「フラッグフットボール女子JAPAN・クロスオーバーアスリートトライアウト」。

「クロスオーバーアスリート」とは
JAFAの定義では「競技の垣根を越えてスポーツに取り組むアスリート」——他競技経験者や、複数の競技に取り組む選手のことです。2028年ロサンゼルス五輪に向けて「世界で戦える、優れた身体能力と情熱を兼ね備えた女性アスリート」を探す、という趣旨で実施されました。

選考は3段階でした。

内容
1次書類選考
2次身体能力測定(垂直跳び・立ち幅跳び・40ヤード走)+フラッグフットボール体験
書類選考を通過した31人が参加
3次面接
2次通過は8人

注目すべきは、測定項目がフラッグフットボールの技術ではないこと。垂直跳び・立ち幅跳び・40ヤード走——つまり純粋な身体能力で見ているということです。競技経験ではなく素地を評価する設計になっています。

実際に、五輪経験者が挑んでいます

2次選考を通過した8人のなかに、奥野わか花がいます。7人制ラグビーの日本代表として東京五輪とパリ五輪の2大会に出場し、2026年1月に現役引退を発表した選手です。引退から2か月後、フラッグフットボールのトライアウトで最終選考に進みました。

そして、トライアウトから代表入りした選手がいます

2次選考を通過した渡邉結は、7月3日に発表された世界選手権の女子日本代表14人に、東京ヴェルディ・ローゼス所属として初選出されました。

3月にトライアウトを受けて、8月には世界選手権のコートに立っている。これがいまのフラッグフットボールで実際に起きていることです。

受け皿もできています。東京ヴェルディのフラッグフットボールチームは2024年に発足し、クロスオーバーアスリートを採用して転向組の挑戦を支える方針を掲げています。実際、2026年の女子代表14人のうち4人が東京ヴェルディ所属です。

② クラブに所属して、国内で結果を出す

最も正攻法の道です。2026年世界選手権の女子日本代表14人の所属を見ると——

所属人数
千里山ブラックジャガーズ4人
東京ヴェルディ4人
関西アイリス2人
シグナス・トウキョウ/京都ジュベナイルズ/名古屋フォッシル各1人
カンザスウェズリアン大学(アメリカ)1人

男子はXリーグ(社会人アメリカンフットボール)のトップ選手が多く名を連ねます。富士通フロンティアーズ、オービックシーガルズ、パナソニック、東京ガス、FFFC川崎、エレコム神戸、そして立命館大学・慶應義塾大学から選出されました。

つまりまずクラブに入ることがスタートラインです。関西と関東に強豪が集まっていますが、体験を受け付けているチームは全国にあります。

まずは近くのチームを見つける

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③ 育成年代から入る(17U・15U)

高校生・中学生には別の入り口があります。JAFAは17U(17歳以下)・15U(15歳以下)の男女日本選抜を編成しており、2026年3月に選考会を実施しました。高校受験生を対象にした特別回も設けられています。

選抜されたチームは6月にロサンゼルスで開催されるJunior International Cup(JIC)に派遣されます。LA2028の開催地で、同年代の世界と戦う経験が積める設計です。

2028年に高校生・大学生になる世代は、まさにこのルートが本線になります。

「五輪強化指定選手」という区分もあります
2026年世界選手権の女子代表には、五輪強化指定選手として佐藤由樹(関西アイリス)と三宅萌(関西アイリス)が名を連ねています。代表活動の中に強化指定の枠組みが存在することがうかがえます。
NFL選手も出られます(条件つき)
NFLは2025年5月、32球団全会一致で所属選手の五輪出場を承認しました。ルールはこうです。
NFL選手は誰でも各国代表のトライアウトに参加できる
・ただし1つの代表チームに入れるのは、同一NFL球団から1人まで
NFLの国際育成枠(インターナショナル・パスウェイ)の選手はこの制限の対象外で、母国代表としてプレーできる
・NFLの日程と過度に衝突しないスケジュールであること

この最後の条項は、日本にとっても他人事ではありません。国際育成枠を通じてNFLに在籍する日本出身選手が出てくれば、代表の選択肢になり得ます。

日本が出場権を取る:2027年→2028年

枠の内訳はこうなっています。

決まり方状況
1枠開催国アメリカ(確定)
2枠2026年世界選手権男子:イタリア・カナダ
女子:カナダ・メキシコ
(確定)
3枠2028年 最終予選ここが日本の道

日本は2026年世界選手権で男子6位・女子10位。男子はグループを3戦全勝で1位通過しながら、準々決勝でアメリカに38-45で敗れ、あと1勝で届く位置で終わりました。

最終予選に出るには、まず2027年の大陸選手権

ここが見落としやすいところです。2028年の最終予選には、自動的に出られるわけではありません。

2段階になっています
STEP 1|2027年 大陸選手権——アメリカ大陸・アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニアの各大陸選手権で上位2チームに入る(すでにLA28出場権を得たチームは除く)。日本が戦うのはアジア・オセアニアです。

STEP 2|2028年 Olympic Qualifier Series——各大陸から集まった計10チームで争い、上位3チームがLA2028の出場権を獲得。最低2大陸からの選出という条件がつきます。

最終予選は2028年5月4日〜6月11日の日程で、開催地には日本・中国・カナダ・アメリカが含まれると発表されています。複数競技をまとめて行うOlympic Qualifier Seriesの一部として実施されます。

※公表資料では大陸を5つとして各上位2チーム=計10チームとされていますが、アジアとオセアニアは現在「アジア・オセアニア選手権」として合同で開催されています。2027年にこれが分割されるかどうかは、本記事執筆時点で確認できていません。正式な組み合わせはIFAFの発表をご確認ください。

日本にとっての現実的な難易度

アジア・オセアニアで上位2に入ることが第一関門です。2025年のアジア・オセアニア選手権では、男子は決勝でオーストラリアに19-23で敗れ準優勝、女子は決勝で中国に22-25と惜敗して3位でした。いずれも本大会出場は決めており、地域内では上位グループにいます。

ただし2026年世界選手権では、女子が9位決定戦で中国に14-27で敗れています。アジア内の勢力図は動いています。

タイムライン

時期できごと
2026年8月世界選手権(終了)。日本は男子6位・女子10位
2027年大陸選手権。アジア・オセアニアで上位2に入れば最終予選へ
2028年5月4日〜6月11日最終予選(Olympic Qualifier Series)。10チームで残り3枠を争う
2028年7月〜8月ロサンゼルスオリンピック

選手として目指す人にとっては、2027年の大陸選手権に間に合うかどうかが最初の締切になります。逆算すると、動き出すのは早いほうがいい——というのが率直なところです。

今からできること

  • クラブに入る——代表選手は全員、国内クラブか大学・Xリーグの所属です。まず所属先を作る
  • 身体能力を測っておく——トライアウトの測定は垂直跳び・立ち幅跳び・40ヤード走。技術より先にここが見られます
  • JAFAの発表を追う——トライアウトは公募で告知されました。次回の予定は公表されていないため、公式発表を見逃さないことが実質的な条件になります
  • 他競技の実績を活かす——クロスオーバー枠は、まさにそのために用意されています
確認できていないこと
次回トライアウトの開催予定・応募資格・年齢制限は公表されていません。男子のクロスオーバートライアウトが実施されるかどうかも確認できていません。オリンピック出場に関する国籍・年齢などの資格要件は、IOCおよびIFAFの正式資料で確認できた範囲を超えるため本記事では扱っていません。判明しだい更新します。

まずは競技を知る

フラッグフットボールとは

2026年世界選手権の結果を見る

全16チームの最終順位

日本代表の現在地(ランキング・最新結果・次の大会)は日本代表まとめで常時更新しています。

出典:日本アメリカンフットボール協会(JAFA)「フラッグフットボール女子JAPAN・クロスオーバーアスリートトライアウトを実施」(2026年3月)、「2026年フラッグフットボール男女各17U/15U日本選抜候補選出のための選考会について」、世界選手権代表発表(2026年7月3日)/スポーツニッポン(奥野わか花の経歴・2026年3月28日)/Olympics.com「How to qualify for flag football at LA28」および LA28 出場資格関連発表/American Football International「The Path to Podium」/IFAF公式/NFL公式・ESPN(2025年5月の球団投票と参加条件)。2026年世界選手権の順位はIFAF公式ライブスコア(ifaf.play.sport)の全試合結果から算出。競技人口は笹川スポーツ財団。情報は2026年8月17日時点のものです。

よくある質問

LA2028オリンピックのフラッグフットボールには何人が出場しますか?

男女各6チーム、1チーム10人です。合計12チーム・120人。コート上でプレーするのは5人ずつで、10人の登録枠から交代します。

日本代表はまだLA2028に出場できますか?

できます。LA2028の枠は男女各6。開催国アメリカに1枠、2026年世界選手権で2枠が決まり、残る3枠は2028年の最終予選(Olympic Qualifier Series)で決まります。そこへ進むには、まず2027年の大陸選手権(日本はアジア・オセアニア)で上位2チームに入る必要があります。

フラッグフットボール未経験でも日本代表になれますか?

門戸は開かれています。日本アメリカンフットボール協会は2026年3月、他競技経験者を対象にした「クロスオーバーアスリート・トライアウト」を公開実施しました。書類選考・身体能力測定・面接の3段階で、7人制ラグビーで東京・パリ両五輪に出場した奥野わか花も最終選考に進んでいます。ただし次回の開催予定や応募資格は公表されていません。

フラッグフットボール日本代表の選手はどこから選ばれていますか?

2026年世界選手権の女子代表14人は、千里山ブラックジャガーズ4人、東京ヴェルディ4人、関西アイリス2人ほか、いずれも国内クラブの所属選手です。1人はアメリカの大学でプレーしています。クラブに所属して国内大会で結果を出すのが基本の経路です。

同じ質問の一覧は よくある質問まとめ にあります。

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