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フラッグフットボールの
点数の見方
【ルール解説】2026.08.17 更新(2026.08.13 公開)|FLAG START編集部
① 得点の仕組み(タッチダウンは6点)
② なぜ30点台のスコアが普通なのか
③ 逆に「完封」がどれだけ異常なのか
④ 何点差から逆転が難しくなるのか
「32 - 0」。2026年8月13日、フラッグフットボール世界選手権の初戦で、女子日本代表がブラジルに付けたスコアです。
これを見て「点が入りすぎでは?」と思った方——半分正解で、半分間違いです。32点のほうは、この競技ではごく平凡な数字。異常なのは0点のほうでした。
まず、得点の仕組み
IFAF(国際アメリカンフットボール連盟)公式ルールの「Value of Scores」に、得点は次のとおり定められています。
| プレー | 得点 |
|---|---|
| タッチダウン 相手陣地の一番奥(エンドゾーン)にボールを持ち込む | 6点 |
| トライ(5ヤードから) タッチダウン後の追加点。距離を選べる | 1点 |
| トライ(10ヤードから) | 2点 |
| セーフティ 攻撃側が自陣エンドゾーン内でフラッグを取られる | 守備側に 2点 |
| トライ中に守備がタッチダウン | 守備側に 2点 |
IFAF公式ルールは「ヘルメット、防具、キック(キックオフ・パント・フィールドゴール)、ブロック、タックルはない」と明記しています。アメリカンフットボールにある3点のフィールドゴールが無いため、点はタッチダウンとその追加点でしか入りません。
だからスコアは「タッチダウンの本数×6+追加点」という形になります。32点なら、たとえばタッチダウン5本(30点)+追加点2点、といった内訳です。
データで見る:30点台は「普通」
世界選手権2026で行われた84試合(不戦勝を除く)を集計しました。
| 平均 | |
|---|---|
| 勝ったチームの得点 | 35.8点 |
| 負けたチームの得点 | 23.2点 |
| 1試合の合計得点 | 59.0点 |
| 点差 | 12.6点 |
※集計対象は世界選手権2026の84試合です。1大会のみの集計であり、他の大会・カテゴリでは傾向が異なる可能性があります。数値は大会データから自動計算しています。
特に点が入った試合
| 試合 | スコア |
|---|---|
| 男子 イスラエル vs スイス | 45 - 54 |
| 女子 イタリア vs ドイツ | 22 - 53 |
| 女子 スロベニア vs メキシコ | 24 - 53 |
なぜ、こんなに点が入るのか
理由は3つあります。
- タックルがない——守備が相手を止める手段は「腰のフラッグを取る」ことだけ。組み付いて倒せないぶん、抜かれたら止まりません
- コートが短い——IFAF公式ルールでは、プレー区域が縦50ヤード・横25ヤード(両端にエンドゾーン各10ヤード)。アメリカンフットボールの100ヤードに対して半分の距離でエンドゾーンに届きます
- タッチダウンが6点——5回取れば30点。得点の単位が大きい
IFAF公式ルールも、この競技を「スピードが速く、パス主体のスポーツ」と位置づけています。点が入るのは競技の性質です。
逆に、「完封」がどれだけ異常か
同じ84試合で、相手を0点に抑えた試合は——
女子 日本 32 - 0 ブラジル
失点の少なかった試合を並べると、完封がどれだけ飛び抜けているかがわかります。
| 試合 | スコア | 失点 |
|---|---|---|
| 女子 日本 vs ブラジル | 32 - 0 | 0 |
| 女子 ブラジル vs カナダ | 6 - 36 | 6 |
| 女子 パナマ vs ブラジル | 12 - 6 | 6 |
| 女子 メキシコ vs カナダ | 6 - 20 | 6 |
| 女子 オーストリア vs ドイツ | 6 - 34 | 6 |
完封が難しいのは、両チームとも攻撃機会を何度ももらえるからです。攻守がテンポよく入れ替わり、1試合に何度も攻撃が回ってくる。そのすべてでタッチダウンを1本も許さない、というのが「0」の意味です。
ケーススタディ:日本 32 - 0 ブラジル
この試合が「打ち合いで圧倒した試合」ではないことは、得点の推移でわかります。
| 日本 | ブラジル | |
|---|---|---|
| 前半 | 13 | 0 |
| 後半 | 19 | 0 |
| 最終 | 32 | 0 |
得点内訳を復元すると、タッチダウン5本+追加点2点。QB山本深由奈からWR近江佑璃夏へのタッチダウンパスが3本、QB磐田千紘からが2本です。
そして決定的だったのが、後半に奪った3つのインターセプト。ブラジルの攻撃を、得点に届く前に3回断ち切っています。前半13-0だった試合が後半19-0になったのは、この守備で相手の攻撃回数ごと奪ったからです。
「たくさん点を取った試合」ではなく、「相手に攻撃をさせなかった試合」。フラッグフットボールでは、点差よりも失点の少なさのほうが強さを物語ります。
観戦のための「点差」の目安
タッチダウン1本が6点、追加点を入れて最大8点。ここから逆算すると、点差の意味が見えてきます。
| 点差 | 意味 |
|---|---|
| 1〜8点差 | タッチダウン1本で追いつける。まだ試合 |
| 9〜16点差 | タッチダウン2本が必要。厳しいが射程内 |
| 17点差以上 | タッチダウン3本。時間との勝負になる |
世界選手権2026でここまでの平均点差は12.6点。タッチダウン2本ぶんに相当します。点差が1桁の試合は、それだけで接戦と言っていい競技です。
実際にあった接戦
| 試合 | スコア | 点差 |
|---|---|---|
| 女子 イタリア vs スロベニア | 27 - 26 | 1点 |
| 女子 中国 vs イギリス | 25 - 26 | 1点 |
| 女子 ドイツ vs スロベニア | 34 - 33 | 1点 |
まとめ
- タッチダウンは6点。フィールドゴールが存在しないので、点はタッチダウンと追加点でしか入らない
- 世界選手権2026の勝者平均は35.8点。30点台は珍しくない
- 完封は84試合中1試合。0点に抑えるほうがはるかに難しい
- 点差が1桁なら接戦。8点差までは1回の攻撃で追いつける
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全国136チームから探す 出典/得点・コート寸法・キックの規定:IFAF公式「International Flag Football Rules 2023(5 on 5 / non-contact)」Rule 8 Section 1「Value of Scores」および「Dimensions of Fields」。スコア集計:IFAF公式ライブスコア(ifaf.play.sport)から取得した世界選手権2026の試合結果(84試合・不戦勝を除く)で、大会の進行に合わせて自動更新しています。日本対ブラジルの得点者・インターセプト数:日本アメリカンフットボール協会(JAFA)の試合報道(2026年8月13日)。
注記/集計は世界選手権2026の1大会(84試合)のみを対象としています。他の大会・年代・カテゴリでは傾向が異なる可能性があります。コート寸法は主催者が年齢・会場に応じて一定範囲で変更できる旨がルールに定められています。最終更新:2026-08-17 18:09。