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【授業ガイド】2026.08.26 公開|FLAG START編集部
日本フラッグフットボール協会(JFFO)の「全国小学校フラッグフットボールプレゼント」は、フラッグ・ベルト・児童用副読本・先生用サポートガイドを無償提供する事業です(2026年度は全国800校・応募多数の場合は抽選)。2026年度の応募は8月31日で終了し、助成校は9月3日に発表されました(JFFO:助成校決定のお知らせ)。助成品は9月上旬から順次発送の予定で、希望パッケージに沿えない場合がある旨も告知されています。次年度の募集は2026年9月5日時点で未発表です。
① 学習指導要領上の位置づけ(保護者・管理職への説明に使えます)
② 無償で使える教材・指導資料の入手先
③ 授業前に押さえる安全ポイント
④ 「授業のその先」を子どもに示す方法
1. 学習指導要領上の位置づけ
フラッグフットボールは、小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編に「ゴール型」の例示として記載されています。ゴール型はバスケットボール及びサッカーを主として扱いますが、「これらに替えてハンドボール、タグラグビー、フラッグフットボールなどを指導することもできる」ことが内容の取扱いに示されています。
採用する学校が多い理由は、競技の設計にあります。
- 接触プレーがルールで全面禁止——ブロックもタックルもない、非接触のゴール型
- 1プレーごとに作戦を立てる——「思考・判断・表現」の場面が構造的に組み込まれている
- ボールを持たない役割が重要——運動が得意でない児童にも明確な役割がある
- 男女共修がしやすい——体格・体力差の影響が小さい
全国では小学校の約3分の1にあたる約6,700校が授業で実施しています(JFFO発表)。
2. 無償で使える教材・指導資料
| 資料 | 内容・入手先 |
|---|---|
| JFFO 全国小学校フラッグフットボールプレゼント | フルパッケージ(児童用副読本175冊+フラッグ青・赤 各35人分+ベルト35人分+先生用サポートガイド)またはハーフパッケージ(副読本25冊+15人分)。2010年度開始、のべ9,000校以上に助成実績。2026年度は応募終了・助成校決定済み(9月3日発表、9月上旬から発送)。次年度は未発表。JFFO:助成校決定のお知らせ |
| スポーツ庁「小学校体育(運動領域)指導の手引」 | 学習指導要領解説に基づく公式の指導資料。ゴール型ゲーム「フラッグフットボールを基にした易しいゲーム」の資料を収録。スポーツ庁サイト |
| JFFO 指導資料・実践紹介 | 初めての先生向けの授業実践例などを公式サイトで公開。JFFO公式サイト |
3. 授業前に押さえる安全ポイント
- 「取るのはフラッグだけ」を最初に徹底する——体をつかむ・押す・進路に立ちふさがって接触する行為が反則であることを、ゲーム開始前に共有します
- フラッグガード(フラッグを手で守る行為)も反則——攻撃側の児童がとっさにやりがちなので、あわせて伝えると混乱が減ります
- 転倒への備え——非接触でも、走行中の転倒は起こります。グラウンド状態の確認は他の陸上系種目と同様に
- ベルトの装着確認——フラッグが取りにくい位置にあると接触の原因になります
4. 授業でそのまま使えるドリル(19本)
本サイトの練習ドリル辞典(全30本)のうち、接触なしで全員に役割が生まれる19本に「授業OK」マークをつけています。単元の流れの例:
- 導入:フラッグ鬼ごっこ(遊びながらフラッグの感覚をつくる)
- 基礎:ダイヤモンドキャッチ/ミラードリル(捕る・守るの基本)
- 核:ハドル30秒ドリル(この競技の学習価値=作戦の伝達)
- まとめ:ミニゲーム3対3(易しいゲームで統合)
| ドリル | ねらい | 人数 | 時間 |
|---|---|---|---|
| グリップ&スパイラル キャッチボール | きれいな回転(スパイラル)のかかったパスの基礎をつくる | 2人 | 10分 |
| ニーリングスロー | 下半身を封じて、上半身の投球フォームだけを固める | 2人 | 8分 |
| ターゲットスロー | コントロールの精度を数値で測り、高める | 1〜2人 | 10分 |
| ダイヤモンドキャッチ基礎 | 正しい手の形(ダイヤモンド)で捕る習慣をつける | 2人 | 8分 |
| テニスボール反応キャッチ | 目と手の反応速度を上げる | 2人 | 8分 |
| ルートツリー基礎(スラント・アウト・ゴー) | 基本3ルートを正確な形で走れるようにする | 1〜3人 | 12分 |
| コーンカット | 鋭い方向転換の足づかいを身につける | 1人〜 | 8分 |
| ミラードリル | 相手の動きに正対し続ける守備の足づかい | 2人 | 8分 |
| フラッグ鬼ごっこ | 遊びながらフラッグを取る・守る感覚を養う | 4人〜 | 10分 |
| ゲートフラッグプル | 正面から来る相手のフラッグを確実に取る | 2人〜 | 8分 |
| 2対1プル | 2人で協力して、進路を限定してからフラッグを取る守備 | 3人 | 10分 |
| ラダー基礎3種 | 足の回転と接地の速さを上げる | 1人〜 | 10分 |
| 5-10-5シャトル | 切り返しの速さを測定・強化する定番ドリル | 1人〜 | 8分 |
| ジュークドリル | 1対1で守備をかわすステップの引き出しを増やす | 2人 | 10分 |
| リアクションスプリント | 合図への反応からの初速を上げる | 2人〜 | 8分 |
| ハドル30秒ドリル | 作戦を全員に正確に伝える、この競技の心臓部を鍛える | 4人〜 | 10分 |
| スナップ&ハンドオフ基礎 | プレー開始の動作を淀みなくする | 3人 | 10分 |
| トライアングルパス | 動きながらの投げ捕りをチームのリズムにする | 3人 | 8分 |
| ミニゲーム3対3 | 習ったすべてを、易しいゲーム形式で統合する | 6人〜 | 15分 |
5. 「授業のその先」を子どもに示す
フラッグフットボールは2028年ロサンゼルスオリンピックの正式競技です。2026年8月の世界選手権では日本男子が16チーム中6位に入りました。「授業でやった競技の日本代表がいる」という事実は、子どもにとって強い動機づけになります。
また、授業で興味を持った子が続けられる場所として、全国80件以上の子ども向けチーム・スクールを本サイトでまとめています。学級通信などでの紹介にご活用ください(リンクはご自由にどうぞ)。
校区の近くのチームを調べる
子ども向けチーム全国一覧出典:小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編、スポーツ庁「小学校体育(運動領域)指導の手引」、日本フラッグフットボール協会「2026年度全国小学校フラッグフットボールプレゼント」告知(応募期間2026年7月13日〜8月31日・800校・のべ9,000校以上の助成実績)、IFAF公式ルール2023。応募条件・次年度募集の有無は必ずJFFO公式サイトの最新情報をご確認ください。2026年9月5日時点。